こんにちは、映画好き大学生のらー(@daigakuseieiga)です。
今回は映画『ルパン三世VSキャッツ・アイ』の感想を紹介していきたいと思います。
注意
以下は『ルパン三世VSキャッツ・アイ』のネタバレを含みますのでご注意ください。
『ルパン三世VSキャッツ・アイ』の正直な感想
ルパン三世とキャッツ・アイのコラボが実現した本作ですが、個人的な感想を申し上げますと、「う〜ん…」という感じで正直満足のいくものではありませんでした。
もちろん有名作品同士のコラボ作品ということで、それだけでも価値はあるのですが、1つの作品として考えると傑作だとは思えませんでした。
しかしただ満足できなかったというだけでは面白くないので、今回はなぜ自分は本作を微妙だと感じたのかを考えていきたいと思います。
表情が…
まず、『ルパン三世VSキャッツ・アイ』を楽しめなかった理由の1つに「キャラの表情が乏しい」ことがあると思います。
本作はこれまでの『ルパン三世』シリーズや『キャッツ・アイ』シリーズとは違い、キャラクターが3DCGで描かれていました。
そしてこの3DCGで動くキャラクターは顔のパーツを大きく動かすことができないため、
セリフに込められている感情を顔に出すのが苦手なように感じました。
そのため、緊迫したシーンであってもキャラクターの気持ちが表情として出ておらず、どこか弛んだ雰囲気になってしまったのだと思います。
また、これまでの両シリーズは2Dアニメであったため、今回の3DCGとのギャップに適応できなかった人も多いのではないでしょうか。
僕も『ルパン三世 カリオストロの城』のようなルパンを見慣れていたため、本作のルパンに上手く順応することができませんでした。
どんでん返しがもっと欲しい!
また、『ルパン三世VSキャッツ・アイ』で「う〜ん…」と感じたことに「展開が予想通りすぎる」というものがあります。
「この人が今回の悪役なんだろうな〜」と思いながら観ていて「本当に悪役なんかい!」となった人も多いのではないでしょうか。
また、キャラクターのセリフも定番のものが多かったように感じます。
そのため、本作に斬新性を求めて視聴するとやや物足りないまま終わってしまうと思いました。
キャラ被り
そして『ルパン三世』と『キャッツ・アイ』がコラボする上で最大の障害となっていたのが両作品の「キャラ被り」でした。
どちらも盗みを仕事にしているので『ルパン三世VS名探偵コナン』のようにそれぞれの個性を存分に活かした物語進行が困難だったのだと思います。
そのため、今回のコラボではルパンがキャッツ・アイを導くといった位置付けになったのでしょう。
しかしこの位置付けのせいでルパン達がキャッツ・アイの完全な上位互換となってしまったため、キャッツ・アイの見せ場をあまり作ることができず、存在感が薄くなってしまったように感じました。
また、ルパンの方が泥棒として経験豊富という設定であったせいでキャッツ・アイが敵にはめられる役割となり、足手まとい感が強調されてしまったようにも思われます。
どちらが先に盗むか競争するという展開も考えられたでしょうが、その場合もパワーバランスの設定が問題となるため、泥棒同士のコラボは非常に難しいテーマだと思います。
IQ問題
もう1つ、同じくルパン三世のコラボ作品である『ルパン三世VS名探偵コナン』との違いとして考えられるのが「キャラの頭の良さ」です。
ルパンとコナンの場合はお互いライバルのような位置付けであったため、二人は同等の知能を持ち、敵キャラのIQも二人に合わせて程よく設定されていました。
そのため、ルパンやコナンは敵に苦戦しながら謎を解いていて緊張感がありました。
一方で『ルパン三世VSキャッツ・アイ』ではルパンの方が経験豊富という位置付けにしたことで、キャッツ・アイの勘や知恵が働きづくなり、それに応じて敵キャラの知能もキャッツ・アイ寄りに設定されていました。
そのことでルパン陣営には一種の余裕感が生まれ、ハラハラ感が弱まってしまったのではないかと思います。
世代的に…
最後にこれは僕が完全に悪いのですが、世代的な問題もあったと思います。
僕は現在大学生であり、『ルパン三世』シリーズは地上波で定期的に放送されているので結構分かるのですが、正直キャッツ・アイの知識があまりありません。
そのため、「キャッツ・アイの懐かしさを堪能する」という楽しみ方をすることができませんでした。
『キャッツ・アイ』ドンピシャ世代の方のような楽しみ方ができなかったのは残念でしたので今度観てみようと思います。
おわりに
以上が僕が『ルパン三世VSキャッツ・アイ』に満足できなかった理由の考察でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
当ブログ「男子大学生の映画部屋」ではこの他にも映画の感想や考察を紹介していますので映画好きの方もそうでない方も楽しんでもらえたら嬉しいです。
ではまた。