こんにちは、映画好き大学生のらー(@daigakuseieiga)です。
今回は映画『TENET テネット』における「キャットがセイターを始末したのにアルゴリズムが起動しなかった理由」とそれに関連して「なぜもっと早くセイターを始末しなかったのか」を考察していきたいと思います。
アルゴリズムが起動しなかった理由
まず、主人公たちがアルゴリズムを奪取する前にキャットがセイターを始末したのにも関わらず、アルゴリズムが発動しなかった理由を考察していきます。
当初の作戦では主人公たちがアルゴリズムを奪取するまで、キャットがセイターを引き留めるはずでした。
なぜアルゴリズムを回収するまでの間わざわざセイターを始末するのを避けなければならないというと、セイターの心臓が止まると同時にアルゴリズムが隠してある場所が未来に発信されてしまうからです。
それなのにも関わらず、セイターが生きているのが耐えられなくなったキャットは主人公たちがアルゴリズムを奪取したという報告を受ける前にセイターを始末してしまいました。
しかし、アルゴリズムは起動しませんでした。
なぜアルゴリズム回収前にセイターの心臓が止まったのにアルゴリズムは起動しなかったのでしょうか。
それはセイターの心臓が止まることでアルゴリズムが起動するという訳ではないからです。
セイターの心臓が止まることによって起こるのはあくまで「アルゴリズムの隠し場所が未来に発信される」ということだけなので、発信された隠し場所にアルゴリズムが揃っていなければアルゴリズムが起動することはありません。
そのため、キャットがセイターを始末してしまいましたが、その後主人公たちがアルゴリズムを奪取することに成功したのでアルゴリズムは起動しませんでした。
なぜもっと早くセイターを始末しなかったのか
では、セイターの心臓が止まったからといってアルゴリズムが起動する訳ではないならば、なぜ主人公たちはもっと早くセイターを始末しなかったのでしょうか?
セイターとキャットがベトナムに行くよりも前、もっと言えば若い頃のセイターが未来からの指令を受け取る前にセイターを始末してしまえば、アルゴリズムが集まるのをもっと簡単に阻止することができたのではないかと普通なら考えるはずです。
しかし、テネットの作戦はセイターに9つのアルゴリズムを回収させたのちにそれを奪ってセイターを始末するというものでした。
なぜテネットはこんなにも回りくどいやり方をするのでしょうか。
それは「このやり方であればアルゴリズムの起動を阻止できることが分かっている」からです。
今回は映画『TENET テネット』の感想と『TENET テネット』の世界にパラレルワールドが存在するのかどうかについての考察を紹介していきたいと思います。var nend_params = {"media":71678,"s[…]
こちらの記事でも話しているようにテネットの目的は「アルゴリズムが起動して世界が消滅してしまうことを防ぐ」というものであるため、アルゴリズムが起動するということだけは避けなければなりません。
逆を返せばたとえ多くの犠牲が出たとしても、アルゴリズムさえ起動しなければ何度でも時間を逆行してやり直せるので問題ないのです。
そのため、テネットからすれば「被害が少なくアルゴリズムの起動を防げる方法」よりも「どれだけ犠牲が出ても確実にアルゴリズムの起動を防げる方法」の方が優先度が高いのです。
そしてこちらも上記の記事で話しているようにテネットはアルゴリズムを起動させないための作戦を何度も繰り返しています。
『TENET テネット』の作中で描かれていた作戦もそのうちの1つでした。
また、作戦を終えて今度は自分が黒幕となった主人公は作戦の結果を知っています。
そのため、「自分たちが行った作戦を再び行えばアルゴリズムが起動することはない」ということを知っているのです。
逆に、主人公は自分が行った作戦より前の作戦の結果については、今のところアルゴリズムは起動していないということ以外知りません。
ひょっとするとその中には自分たちが実行した作戦よりも被害が少なかったものあるかもしれませんが、先ほども言ったようにテネットの目的は「アルゴリズムを起動させないこと」であるため、わざわざ危険を冒してまで作戦を変える必要はないのです。
以上のことから、なぜセイターをもっと早く始末しなかったのかという問いに対しての答えは「あの時点でセイターを始末すればアルゴリズムは確実に起動しないから」だということが考えられます。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
やっぱり『TENET テネット』は難解で考察しがいがありますね。
これからも新たに分かったことがあれば書いていきたいと思います。
当ブログ「男子大学生の映画部屋」ではこの他にも映画の感想や考察を紹介していますので映画好きの方もそうでない方も楽しんでもらえたら嬉しいです。
ではまた。