こんにちは、映画好き大学生のらー(@daigakuseieiga)です。
今回は映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』においてヘクター・バルボッサが生き返った件について考察していきたいと思います。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』でジャック・スパロウに撃たれたことで息絶えたバルボッサでしたが、その後復活を果たし、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』のラストシーンで再びウィル・ターナーたちの前に姿を現しました。
ではバルボッサはなぜ生きているのか、その理由を考えていきます。
注意
この記事は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのネタバレを含みますのでご注意ください。
バルボッサはどうやって生き返った?
まずバルボッサが生き返るために使った方法ですが、これは『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』で明かされています。
その方法とは
「海の女神であるカリプソ/ティア・ダルマと取引をして彼女の魔術で生き返らせてもらう」
というものでした。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』でジャックがフライング・ダッチマン号の居場所を突き止めるために訪ねた女性がティア・ダルマでしたが、彼女の正体は海の女神カリプソであり、ティア・ダルマは彼女が人間の姿に封印されている時の仮の姿でした。
そんなカリプソは海の女神というだけあって人間を生き返らせるくらいであれば難なくできます。
そのため、バルボッサは自分にかかったアステカの金貨の呪いが解けて、その後万が一自身の身に不測の事態が起こった場合生き返れるようにカリプソと取引をしていました。
そしてその万が一が起こったため、カリプソは魔術によって彼を復活させたのです。
アステカの金貨についてはこちら↓
こんにちは、映画好き大学生のらー(@daigakuseieiga)です。今回は『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』に登場した「アステカの金貨」について考察していこうと思います。『パイレーツ・オブ・カリビアン』[…]
なぜカリプソはバルボッサを生き返らせた?
このようにカリプソと取引をしたことで生き返ることに成功したバルボッサですが、ではなぜカリプソはバルボッサを生き返らせる取引に応じたのでしょうか?
バルボッサのことが好きという訳でもないですし、彼女からしたら生き返らせることにメリットがないようにも思われます。
しかし、バルボッサは彼女が最も望んでいることを条件に提示したことで取引を成立させました。
彼女が最も望んでいること、それは「自身にかけられた封印を解く」ことでした。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』で語られているように、人間の姿に封印される前のカリプソは海の女神として海の中で自由奔放に暮らしていました。
しかし、カリプソは気まぐれで嵐などを起こすこともあったため、海賊たちに恐れられていました。
そのため、海賊たちの評議会の長としての役割を務めていた初期の9人の海賊長、そしてカリプソを愛し憎んでいたデイヴィ・ジョーンズによってカリプソは封印されてしまいました。
この時、9人の海賊長はカリプソを封印するための道具として9枚の銀貨(実際は銀貨の代用品である場合もある)を用い、封印後はこの9枚の銀貨がカリプソの封印を解くために必要なアイテムとなります。
そしてその後9枚の銀貨は初期の海賊長たちから後の世代の海賊長たちへと受け継がれましたが、海賊長としてそのうちそれぞれ1枚を持っていたのがジャック・スパロウとヘクター・バルボッサだったのです。
そのため、カリプソの封印を解くためにはジャックとバルボッサが生きていなければなりませんでした。
また、バルボッサ以外の海賊長たちはカリプソの封印を解くことに乗り気ではなかったため、バルボッサが他の海賊長を説得する必要もあったのです。
これらのことからバルボッサは「海賊評議会を開いてカリプソを封印から解放させるよう取り計らう」ことをカリプソに提示し、その見返りとして「自身を生き返らせる」ことを要求したのだと考えられます。
ジャック・スパロウの救助
そして取引の成立後、約束通りカリプソはバルボッサを生き返らせました。
よって今度はバルボッサがカリプソを封印から解放させる番です。
ここから、バルボッサの大仕事が始まります。
その仕事とはジャック・スパロウをデイヴィ・ジョーンズの墓場まで迎えに行くというものでした。
「デイヴィ・ジョーンズの墓場」とはクラーケンに飲み込まれた人間が行く場所で連れて行かれた人間はそこで永遠に暮らし続けなければいけません。
また、デイヴィ・ジョーンズの墓場にいる人間はカリプソの力をもってしても連れ戻すことができません。
そのため、誰かがデイヴィ・ジョーンズの墓場まで行ってジャックを迎えに行く必要があったのです。
そこでその役目を負ったのがバルボッサでした。
なぜならバルボッサがカリプソと交わした取引の条件は「海賊評議会を開いてカリプソを封印から解放させるよう取り計らう」ことであり、海賊評議会を開くために9人の海賊長の1人であるジャック・スパロウを評議会に連れてくることも条件に含まれていたからです。
ジャックをデイヴィ・ジョーンズの墓場から連れ戻すというのは容易ではなく、バルボッサは生き返って早々面倒な仕事をしなくてはならなくなってしまったのでした。
おそらくバルボッサとカリプソはデイヴィ・ジョーンズとジャックが交わした契約の期限が近づいていることを知っており、近々デイヴィ・ジョーンズがジャックを墓場へ連れて行くことは予想していたのだと思います。
その上でこの大変な役割を引き受けたのですからバルボッサも結構仕事人間ですね。
カリプソとデイヴィ・ジョーンズの墓場の関係についてはこちらでも考察してます。↓
こんにちは、映画好き大学生のらー(@daigakuseieiga)です。今回は『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』に登場したカニについて考察します。古くから海の女神の使いという言い伝えがあり、今作でも海の女神[…]
契約満了
そしてバルボッサは無事ジャックをデイヴィ・ジョーンズの墓場から救出し、海賊評議会を開いて半ば強引にカリプソを人間の姿から解放しました。
これで双方の条件を全て満たしたバルボッサとカリプソは取引を終え、バルボッサは第2の生をスタートさせたのでした。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
当ブログ「男子大学生の映画部屋」ではこの他にも映画の感想や考察を紹介していますので映画好きの方もそうでない方も楽しんでもらえたら嬉しいです。
ではまた。